shiren2022

2022年:記録と記憶で振り返る初代シレンコミュ

  • これをみればニコ生SFCシレンコミュニティ(というよりイリィ→の2022年)がふんわり分かる!かもしれない記事でございます。
  • ※注意①:筆者は普段記事を書くことは無い為、読みづらい点が多々ありますのでご容赦頂ければと思います。
  • ※注意②:この記事に登場する各人物や団体は実在の人物や団体をモデルとしていますが、イリィ→主観による若干の着色があります。

目次

自己紹介

  • 本記事は2022年12月に開催のシレンシリーズ合同企画「シレン投稿祭」のアドベントカレンダーの担当記事という事もありますので先に簡単な筆者の自己紹介をします。
irie
・名前:イリィ→
・ニコニコ生放送を拠点に月一ぐらいで配信を行うゲームプレイ配信者
・ 「【SFC】風来のCシレン~総合コミュニティ~」に所属
・ コミュニティにおける主な活動
 ・ 「風来のシレンTA大会」の大会企画運営(2020年~)
 ・ 「月間シレンRTA番付」というSFCシレン向けのRTA記録登録サイトの運営
 ・大会の宣伝動画作成
 ・大会wikiの管理
 ・大会の支援ツール群の開発(記録の集計システム、複数走者の配信を1画面ミラーするツールなど)

1月 speedrun.comのルール整備

1月3日
2021年11月に行われた第16回風来のシレンTA大会の残作業もひと段落し落ち着き取り戻した年明けのある日、
諜報活動として参加していたDiscordサーバー部隊「不思議RTAフェス」のポンズ隊長より1枚の置手紙が残される。

"speedrun.comヨリ「SFCシレンモデレーターヲ欲ス」トノ令アリ、希望者ハタダチニ集結セヨ"
※speedrun.comとは様々なゲームのRTAの記録を管理するコミュニティの集合体のような世界的大手サイト。通称SR.C

実は前々から存在は認知しつつもどこか「別物」という無意識の線引きがあったSR.C
「凄腕走者の認知をもっと上げたい!」という野心に駆られたたイリィ→はモデレーター権限を獲得すべくチャンネルの奥地(スレッド)へ向かった。

整備課題1:カテゴリ分け

ポンズ隊長よりモデレータ権限を付与され、まず初めに取り掛かった事は「カテゴリ分け」であった。
日本には過去含め多くの走者の記録が残っており、長年"タイムアタック"という名称で親しまれていた。
これらの記録には共通点がある。「ニコニコ生放送で開催る風来のシレンTA大会に準拠したバグなしルール」 というものだ。

このバグなしルールが浸透している日本の現状からすると「バグありも含めた順位付け」は受け入れがたいものとなる。
幸いSR.Cで扱われる他ゲームRTAにも 「No Major Glitches(主要バグなし)」 という文化が既にあり、カテゴリ分けに関する提案は問題なく進んだ。

整備課題2:リメイク版との混同

次に取り掛かった課題が「ゲームバージョンの違い」というものである。
実は初代風来のシレンと呼ばれるゲームは大きく以下2つに分かれる。

バージョン説明
オリジナル版1995年SFC向けに発売。2007年Wiiバーチャルコンソール向けに配信された。コミュニティのシレン走者が遊んでいるのはほぼこちら。海外未発売。
リメイク版2006年ニンテンドーDS向けに発売。「オリジナル版」の世界観とストーリーを参考に大幅リメイクされた(操作性、登場モンスターなど)2019年にはスマートフォン向けにも配信

整備前はこちらをひとつのゲームとしてまとめて管理していた。 結果としては「ゲーム」を分けるという対応を行った。

整備課題3:走者側のSR.C認知度の低さと既存プラットフォームとの併用

筆者主観ではあるがSFCシレン走者の多くは「他ゲーのRTAは基本しない」という特性がありSR.Cそのものを知らない走者も多かった。
また走者の多くは筆者が運営している「月間シレンRTA番付」を利用中という事もあり、記録を複数サイト向けに投稿する煩雑さから利用されない可能性も挙がってきた。
これに対応する為「月間シレンRTA番付」内に申請した記録をSR.Cへのデータ連携を可能にする機能を5月に実装した。


整備後の残課題:レギュレーション明記問題

多数の走者が共通の競技として争う上ではルールの明確さが必要となる。
現状は日本側で主に利用されている通称「ニコ生ルール」の表現をベースとし「スタートとストップのタイミングの明記」「詳細ルールはこちらを参照」という程度のものとなっている。
ただ禁止バグ技に関する説明がまだまだ不足しているため禁止ラインの動画説明など改善に努める予定である。

参考

1月 SFCシレンwikiの消失と復旧

1月18日 speedrun.comの件でルール整備などにあれこれ頭を悩ませる日々を送りつつ、寝ぼけ面をかましながらSFCシレンwikiを開く。
"404 Not found"
イリィ→「ああメンテかな?あとで見るかぁ」

<数時間後>
"404 Not found"
イリィ→「結構メンテしてるなぁ」

<翌日>
"404 Not found"
イリィ→「ん?まさかな?」

<翌々日>
"404 Not found"
イリィ→「・・・お前死んだのか!?」

これまで数多の風来人の疑問に対し、時に虚を混ぜつつも答えつづけた盟友「SFCシレンwiki」が突如として消え失せたのだ・・・。
突然の死による消失感は風来人であれば必ずしも経験するものではあり、もはや慣れっこなのかもしれない。

ただ長年の知と血と痴の共有財産であるこのSFCシレンwikiにそれが起こるとなると改めてその重さを強く思い知らされる。

wikiページのサルベージ

まず最優先で行ったことは「消失したページに近しい情報探す」事である。
オリジナルデータが失われたといってもそこはインターネット、キャッシュ情報から取得するという手段があるのだ。
とはいえキャッシュ情報もいつまであるか分かったものではない。
筆者がとった行動は「WayBackMachine」からのページデータ取得だった(後にこれは悪手であったことが判明)

新wikiの作成

一通りページデータの取得を終えた段階ではまだSFCシレンwikiの復旧は見られなかった。
そこでSFCシレンwikiの退避所としてwikiを立てる事を決意する。
利用するwikiサービスについては幾つか案が浮かんだ

    1. 独自ドサーバーを構築しwikiソフトウェアを導入する(本家に一番近づける方式)
    1. SeeSaaWiki(シレン5の攻略wikiなどもある)
    1. @Wiki(SFCシレンTA大会が古くから利用している)

ここでは幾つか悩んだ末に「2」を選択した。
(本家の復活の可能性、筆者自身の管理コストを抑えたかった、@wikiは中間に広告が入るので見づらい、というのが理由)

ページデータからwiki文への書き起こし

取得ページ数は約600と多い為、サルベージしたページを「スクレイピング」という手法プログラムを組み「wiki文法テキスト」へ書き起こす事をした。
もちろん完全に再現できるようなものではなく、あくまで「それっぽく再現した」程度のものだ。 この「wiki文法テキスト」を新wikiへページ登録していった。



各ページのチェックと手修正

ここからは地道な作業となった。(現在進行形でもある。) 「最新ではないキャッシュ情報」から「それっぽく再現した」wikiページである為、あちこち表示のずれやリンク切れ箇所が存在するのだ。
それらをなるべくページを見てチェックし、手修正を行っていくものであり時間を要した。
(この時、率先して復旧作業を手伝って頂いたKO!隊員とすずき隊員、並びにGoogleキャッシュを提供してくれた某氏には感謝をしてもしきれません。)

完成

突貫工事ながらも完成した新SFCシレンwiki
中にはキャッシュも見つからずに失われたページもあったが、ここからまた新たにSFCシレンジャーの知識が共有されていくことを願ってならない。
またいつしかここも消えてなくなるかもしれないが、その日までしぶとく私も生きようかななんて思ったり。
https://seesaawiki.jp/shiren1/


参考

5月 こどもの日記念スララ救出RTA2022

4月某日
SFCシレンコミュニティの戦友えーす軍曹より一つの提案が出る。
「今年こそシレン総合でスララをだずげだいッ!」
その一言に込められた思いは計り知れぬものがあった。

スララ救出RTA...2010年5月に当時の部隊がGWのこどもの日に突発的に開催した事が発端とし、
第6回大会まで開催されるほど恒例行事となっていた。
しかしその後コミュニティは停滞期を迎え、久しく開催はされていなかったのだ。
ただそのコンセプトにほれ込んだえーす軍曹とnekoti伍長は密かにコミュニティで毎年開催されていたという。

2020年夏にSFCシレン総合の大会活動を再開して以降、今年は何も予定がないGWを迎える状況だったのだ。
(2021年のGWにはニコニコ超会議のフェイRTA大会が行われた。)

「持ち込み企画扱いでもいい...参加者一人だっていい...やっと掴んだチャンスなんだァッ!!」
その情熱に圧され「スララ救出RTA2022」は開催された。

大会概要


本企画は「スララ」というランダム発生NPCを救出するイベントの達成速度を競うというもので基本的には運要素が強く、
競技性観点ではさほど突き詰めるべきではないという意見も多い。
だがRTAとして望む風来人の性なのか、叩き出すタイムは常軌を逸していた。

記録

突発企画かつ1日開催にもかかわらず参加者は飛び入りも含め22名も現れた。

  • タイム部門(上位結果)
1位 6:08 ぎーが
2位 6:33 berurira
3位 6:56 世界のおひ郎
  • 救出数部門(上位結果)
1位 6人 tsh
2位 4人 えーす
2位 4人 魚伝

※詳細結果については参考リンクを確認下さい。

特筆すべきはタイム部門2位のberuria氏の存在であろう。
これまでSFCシレンコミュニティの大会への参加歴は無いのだが、6分台をたたき出し堂々の2位となる。
2022/12現在他の大会への参加もしていないが今後の活躍にも大いに期待したい。
(未だに覆面説がささやかれているが・・・果たして?)

参考

5月 SNES Super Stars Marathon 2022

「不思議RTAフェス」のポンズ隊長より一枚の指令の置手紙が届く
"SFCシレンジャー、前線ニ赴キ対象ヲ殲滅セヨ。目標コード名「SSS」"

海外の激戦地Twtich国にて行われるRTAイベント「SnesSuperStars2022 Marathon」への招集令がかかったのだ。
果たして最新鋭の武器を備える海外勢に対し、絶海の孤島に住む竹やり蛮族「SFCシレンジャー族」はどう立ち向かうのか・・・。

走者募集

このイベントはSNES(日本で言うSFC)のソフトをリレー形式で繋いでいく、RTAイベントとしてはポピュラーなものだ。
ただ海外はおろか日本のRTAイベントにも参加経験が少ないSFCシレン界隈からすると参加ハードルはなかなか高いものであった。
そんな中2人の走者が手を挙げた・・・。菓郎氏と、ぎーが氏だ。

出走当日

挑戦するダンジョンはテーブルマウンテン。
目標時間は長めの1時間を設定しレース形式で2人同時に出走。
順調にいくかと思われた矢先、先行していた菓郎氏が23Fのモンスターハウス&スーパーゲイズの猛攻に倒れふりだしに戻る。
ぎーが氏は手堅く進め無事完走。
しかし驚くことに再走に入った菓郎氏は怒涛の勢いで駆け抜け、目標時間内で完走。
両者ともスーパースターの名に恥じぬ走りを魅せれくれた!


記録

26:51 ぎーが
39:03 菓郎

当日、SFCシレンコミュニティ内では応援も兼ねた裏並走を放送され、9人の走者が集まった。
その中には本イベントへ招待状を送ってくれたラット氏も加わり盛り上げてくれた。
※残念ながらYoutube等のアーカイブは無い

ランチ
ザワーノ
あまえび
えてん
かぷちる
ラット
玲
マンタ
おはぎ

7月 シレン5コミュ合同リレーレース

さかのぼる事3月、シレン5走者間に不穏な動きがあるとの情報を察知したイリィ→は
Discordサーバー部隊「シレン5並走会」(現シレン5総合コミュ)に赴き一人ゲリラ戦を挑むもこれに失敗し捕虜となった。
幸いSFCシレンとの和平交渉を条件に数週間後には無事解放され、以降両軍の橋渡し役となる。

そして7月、シレン5並走会代表utatane氏より連絡が入る。
そのタイトルには「初代、シレン5リレーレース」の文字があった・・・。

レース内容

このレースは6チームに分かれSFCシレン→シレン5、シレン5→SFCシレンと 計2レースを行うリレー形式の並走会(レース)であった。
基本的には走者は各作品に1名ずつであるが、両作品に精通するポンズ氏は1名で2走と離れ業をみせた。

記録

1位 16pt ザワーノ:ルヴィ
2位 14pt えてん:イカロす
3位 11pt おはぎ:焼きさば
4位  8pt ポンズ:ポンズ
5位  7pt 菓郎:美少女
6位  6pt φ村:puyo

8月 TA規則の改正

8月
第17回風来のシレンTA大会の開催も発表され運営も動き始めた時期
シレン総合コミュが運営する大会用wikiページへのTA規則整備の話が挙がった。
「大会を開催する前にTA規則を整備してはどうか?」

禁忌の箱として長年祀られてきたTA規則に恐る恐る手を伸ばしていった・・・。

TA規則と大会規則

SFCシレンコミュニティが開催するTA大会の長年の悩みとして「TA規則と大会規則の差」というものがあった。
TA大会では「TA規則をベースとしつつ大会で追加規則で補足する」という形でルールを決めて走者へ周知を行っていた。
しかしその補足部分が大会毎に行われるため大会を重ねるにつれ「規則への認識の差」が生まれていく・・・。
その差を埋めるべく過去運営メンバー、有識者、上位走者の意見を聞きつつTA規則の整備に取り掛かった。

更新内容

・テーブルマウンテン新規風来日記必須化
・テーブルマウンテン30F出口前バグの停止ルール変更
・タイマー停止後のシレンの生存
・無限増殖の抑制ルール

※詳細をここで語るには長くなる為、気になる方は参考の「TA規則更新概要」リンクをたどり確認下さい。

参考

9月 フェイRTA世界記録更新の衝撃

9月某日
イリィ→の元へ一報が入る。
"おひゅがフェイ世界記録を出した!"

業界に激震が走る。
🧑「ついにやりやがった!」
👩‍🦰「獲ってはいけないやつにWRが!」
🤪「これからが本当のお楽しみザウルス!」

混沌のSFCシレン界隈を象徴する激走者:通称「おひゅ」によるフェイRTA暗黒支配時代の始まりである。

フェイの最終問題の記録の歴史

フェイの最終問題、それはSFCシレンRTA界隈における現在一番白熱したカテゴリであり、
多くの走者がその高みを目指し日々記録を残す。
筆者もさほど過去の記録に詳しくはないのでニコ生RTAwikiの記録を元に辿ってみる・・・。

2011/8/21 なぁにぃ氏 46:41

この記録は長らく「もはや誰も越すことができない記録」として頂点の座に君臨し続けた。
その歳月は約6年を数え、数多の記録が出されるも50分切りを達成する者ですらわずかであった。

2017/10/29 taka-tan氏 44:54

同年、swallow氏が45:34を記録したものの当時の規則上枠跨ぎ記録が認められないがゆえに参考記録として残る中、
第14回風来のシレンTA大会の最終日、大会終了前の出来事であった。
「taka-tanさんがとんでもない記録出しそう」とどこからか声が上がる。
大会ミラーが即座に切り替え、実況・リスナーが固唾をのんで見守る中見事走破。
歓喜に沸くミラー放送は伝説となった。
https://nico.ms/sm32362891?from=1890
※動画の31:30~

2020/11/16 えてん氏 43:27

SFCシレンコミュニティは2017年の第14回大会後、大会の開催が無い停滞期を迎えていた。
ただその期間ですらも虎視眈々と腕を磨き最速の座を狙っている走者は多くいた。
その代表格として多くの好記録を出し続けた走者このえてん氏だ。
約3年間に及ぶtaka-tan氏の最速の座を見事奪還、時期にしてシレンTA大会が3年ぶりに開催される直前の出来事であった・・・。

2022/9/15 おひゅ 43:07

そして今年9月、事件が起きた。
2020年よりSFCシレンコミュニティのTA大会に参加していたおひゅ氏がえてん氏の記録を更に上回る。
おひゅ氏は2020年の第15回TA大会では初参加にして5位と大健闘、翌2021年の第16回TA大会では総合優勝を成し遂げ一躍トップ走者の仲間入りを果たした。
2022年にはその勢いは衰えるどころか更に記録を伸ばし、テーブルマウンテン歴代4位、掛軸裏の洞窟歴代2位、食神のほこら歴代9位と立て続けに歴代トップレベルの記録を達成し、遂にはフェイの最終問題の最速の座にたどり着いたのであった。

10月 月間シレンRTA番付にタイムスコア制度を導入

10月
SFCシレンコミュニティの新兵器開発は遅れに遅れていた。
「タイムスコア砲」
プロナ王国にて考案・設計され、後にSFCシレンコミュニティへ提供されたその技術は2021年の第16回TA大戦において試験運用された。

そして2022年、遂にシレンRTA番付への実戦配備が始まろうとしていた・・・。

タイムスコアとは

SFCシレンRTAは4つのダンジョンで競い合っている。

  • テーブルマウンテン
  • 掛軸裏の洞窟
  • 食神のほこら
  • フェイの最終問題

もちろんだがこれらダンジョンの記録はそれぞれで順位付けされる。
そのため走者個人のSFCシレンRTAの総合力を測る場合は従来は合算方式(4ダンジョン合計タイム)にて算出されていた。
しかしその場合、99Fダンジョンであるフェイの最終問題の比率が高く「フェイの記録が速い走者が総合的に上」となってしまう。
(最難関ダンジョンで有る為そう考えるのも自然ではあるが)

これらのフェイ偏重の基準を和らげ、他ダンジョンの有用性を上げる目的で設計されたのが「タイムスコア制度」である。

計算式

タイムスコアの算出には「基準タイム」「ダンジョンレート」「クリアボーナス」を利用し以下の計算式で算出する。

timescore

タイムスコアの目指すところ

タイムスコアは、SFCシレンRTA走者としての力量を測る意味で利用していきたいと考えている。
過去の走者の記録も多く残る中、「あの走者は現代ではどの位置にいるのか?」と別の視点で捉え、称えつつ現代を生きる若き走者の良き目標に活かせればと願っている。
かつての走者が本気で挑み、残した足跡の上に成り立っている現在であるからこそ・・・。

https://nicoshirenrank.sakura.ne.jp/rankingScore?term=ALL

11月 第17回風来のシレンTA大会開催

11月19日
17を数えるSFCシレンTA大戦の開戦を前にイリィ→は疲弊しきっていた。  
各所での諜報活動・ゲリラ戦など2022年はヘビィ→なミッションが続いたためだ。

しかし記録に相次いだSFCシレン2022年の総決算として気運が高まる界隈の熱に押し動かされ戦地へと向かう。
そしてその最前線には荒ぶる獅子を冠するSFCシレン界隈最上位の5名が集結した。

大会概要

今大会ではサブタイトルを「荒ぶる獅子と眠れる獅子」と定義し行われた。
これは大会のメインの種目であるチーム戦に由来する名称だ。

荒ぶる獅子:界隈最上位レベルの走者数名を集めた精鋭チーム
眠れる獅子:大会に参加するその他の走者全員

対人数で小数精鋭に立ち向かう言わば「レイドボス戦」といった形式である。
この形式を採用した背景には数年前にとある走者が発した言葉にあった。
今後チーム戦をやるとしても、トップ同士だと組むことは絶対無いんだろうなぁ
筆者はこの言葉の儚さを強烈に覚えており、それに応えられる大会は開催できないかと考えていた。
それに対する一つの提案として本大会の形式は採用されたのだ。

荒ぶる獅子チームメンバー
・buki-dAnDice(桓騎)
・えてん
・菓郎
・taka-tan
・ザワーノ

チーム戦概要

大まかに説明すると、以下の通りとなる。

  • 走者のタイムは独自の計算方式でスコア化(タイムスコア)
  • 「荒ぶる獅子」はタイムスコアの合計に対し一定の倍率を掛け算出
  • 「眠れる獅子」は全員のタイムスコアの合計値

参加者

今大会でも個性に富んだ走者が多く現れた。
2009年の第1回大会から欠かさず参加する走者、シレンから離れて久しい走者、近年シレンを始めた走者、自身の存在を主張する走者
熱量や目的は違えどこの場に集まりひとつのゲームで鎬を削る。
大会の醍醐味と言えるだろう。


記録

チーム戦がメインとは言え、基本はクラシカルな4ダンジョン戦となる。
各部門の主な結果は以下の通り。(詳細は参考リンクを確認下さい。)

  • 部門①:タイム部門(上位6名)
・テーブルマウンテン
1位	13:00.93 buki-dAnDice(桓騎)
2位	13:04.03 スーパーチェンコマン
3位	13:11.20 菓郎
4位	13:12.66 ザワーノ
5位	13:21.63 dice
6位	13:49.73 zero

・掛軸裏の洞窟
1位	4:02.63 ぎーが
2位	4:19.43 こまめ
3位	4:29.76 えてん→
4位	4:38.33 セロリ
5位	4:44.33 buki-dAnDice(桓騎)
6位	4:47.39 おはぎ

・食神のほこら
1位	 8:46.86 buki-dAnDice(桓騎)
2位	 8:49.83 taka-tan
3位	 8:54.79 えてん→
4位	 9:49.66 菓郎
5位	10:43.43 dice
6位	10:53.79 こまめ

・フェイの最終問題
1位 48:42.66 菓郎
2位 51:05.03 swallow
3位 52:00.76 buki-dAnDice(桓騎)
4位 53:34.53 COYS
5位 54:10.60 えてん→
6位 54:42.40 taka-tan
  • 部門②:タイムスコア部門(上位6名)
1位 25060 buki-dAnDice(桓騎)
2位 24681 えてん→
3位 24419 菓郎
4位 24031 taka-tan
5位 22936 ぎーが
6位 22781 こまめ
  • 部門③:チーム戦
荒ぶる獅子:650581
眠れる獅子:671336 Win!




結果としてはチーム戦は眠れる獅子の勝利となったが、上位走者はその名に恥じぬ記録を出し個人戦では上位を席巻した。
ただここ数年行っている「個人で4ダンジョンを1週間かけて記録を出す」という形式は走者への負担は大きく、特に上位を狙う走者にとっては過酷なものであった。
次回以降の大会ではこの点は課題として改善していきたい。

参考

12月 シリーズリレー「風来GP」への参加

XX月
初代シレン→シレン5リレーレースが盛況に終わり、シレンシリーズ間の交流も盛んになってきた頃
シレン5コミュ代表utatane氏より連絡が出る。
「次は他の作品も巻き込んだシレンシリーズを繋ぐリレーレースをしてみないか?」と

代表のその言葉に底知れぬ貪欲さを感じ、イリィ→は身を震わせた。
「この男を敵に回してはいけない」
そう察知したイリィ→は会議の場に向かうのであった。

企画

各シリーズで名を馳せる重鎮が集まり、企画を話し合った。
※ここではイリィ→個人が勝手に話せる内容はほぼないので詳細は内緒

走者募集

実の所、SFCシレンの走者募集は困難を極めた。
第17回TA大会の直後という点、リレーへの不慣れな点、それをサポートする筆者の案内が遅れた点が重なり
走者が揃ったのはレース数日前となったが(utataneさん、CHROMEさんごめんなさい!)
結果としては今の界隈を代表する9名の頼もしい走者が集結してくれた。

  • 走者リスト(敬称略)
・チーム:クロン
 ・菓郎
 ・セロリ
 ・tsh
・チーム:カカルー
 ・ぎーが
 ・φ村
 ・蝦蔵
・チーム:ブフー
 ・プロナ王国民C
 ・おはぎ
 ・アンドー

リレー概要

リレーは以下日程にて行われた。

第一日:初代シレン(フェイの最終問題)→アスカ見参(裏白蛇)  
第二日:シレン2(最果てへの道)→シレン5(死線の回廊)  

両日の結果を合算し最終結果を出す。

記録

  • 2日間の合計は以下の通り
1位 6:51:04 チーム:クロン
2位 7:49:21 チーム:ブフー
3位 8:18:24 チーム:カカルー

1日目を走ったSFCシレン走者は、波乱が在りつつも各走者の奮闘により全チーム120分以内でバトンタッチ出来る好走を見せてくれた。

参考

総括

2022年、怒涛のミッションが続いた激動の年であった。
しかしながらイリィ→にはまだまだやり残している野望がある。

2023年、SFCシレンコミュニティは更なる飛躍を見せるのか、それとも・・・。

すべては運命神リーバのみぞ知る。
どうか2023年も全てのシレン走者に旅の神クロンの追い風が在らんことを!

(現行機でシレン過去作遊べるように来てくれ!!)